ピラティスの歴史の深さ

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ここ最近では、【ピラティス】という言葉を耳にする事が多くなった方も多いのではないでしょうか??

実はピラティスは近年つくられたエクササイズではなく、古い歴史の中でリハビリに使われていた知れば知るほどにとても深いエクササイズです。

そんなピラティスの歴史をまとめてみました。まずはピラティスをはじめる前に、ピラティスの創始者がどのような考えで創り上げたのかを是非ご覧ください。

ピラティスの歴史

ピラティスメソッドの創始者:ジョセフ・ピラティス(Joseph Pilates) 男性・1880年生まれ
体操選手である父と自然療法医である母をもつピラティス氏は、幼少の頃からくる病や喘息、リュウマチ熱などに冒され苦しんだことをきっかけに自分の力で病気を治し、克服したいという気持ちが芽生えた。しかし医学の知識がなく全てが独学であったため、体操選手である父が勤務するスポーツクラブでボクシングやレスリング、ボディ・ビルティングや器械体操他、またヨガやマーシャルアーツなど心身を鍛える東洋的な鍛え方も高く評価して学んだ。また解剖学や生理学も吸収し、人間の体だけではなく動物の動きの観察までも没頭した。そして西洋的な鍛え方(ボクシング・レスリング・ボディービルティング他)と東洋的な鍛え方(ヨガ・弾・マーシャルアーツ他)の叡智を融合しオリジナルのエクササイズ法を自ら生み出し心と体の両面から鍛え、14歳になったピラティス氏は鍛錬された魅力的な体となった。
ピラティスエクササイズの誕生
1912年、ピラティス氏は32歳でイギリスに移り、プロボクサー兼護身術の指導者として勤めた。しかし1914年に第一次世界大戦が勃発。イギリスで勤めていたピラティス氏は「敵国の人間」としてランカスターという町に拘留された。そしてここでは在監者に対してピラティス流エクササイズの方法や理論を伝えた。
1918年、当時インフルエンザが流行し、イギリス中に死者がでた。在監者の多くもまたこの病に冒され死亡者がでる中、彼と共にエクササイズを行った仲間たちは体の免疫力機能を高めたせいか、誰一人としてこの病に倒れる日とはいなかったといわれている。その後終戦も近くなり、ピラティス氏はマン島の収容所に送られた。ここで看護師となり、戦争で傷を負ったり病に冒された患者へ現在のピラティスメソッドに繋がるオリジナルエクササイズを毎日欠かさず患者が動ける範囲で行った。現在のピラティスメソッドに繋がるオリジナルエクササイズはこの時期に体系化された。

ピラティスの完成

1923年、第一次世界大戦後、ピラティス氏は体系化されたピラティスメソッドをかかえマンハッタンにピラティススタジオを開設。
このスタジオは有名なダンサーのスタジオだった為、多くのダンサー達がピラティス氏の元で学び、身体を痛めたダンサーたちが殺到しピラティスメソッドが大きく広まっていった。ピラティス氏は多くのダンサーの信頼を得て、スポーツ分野で有名な整形外科医にまで認められるようになり、ダンサーやスポーツ選手を中心にピラティスを普及させ、1967年その生涯を閉じた。