ピラティスの特性と効果

ピラティスの7つの特性をまとめてみました。

まずはピラティスの特性と効果を理解する事によって、ただ形を表現するよりも更にエクササイズに効果を引き出せます♫

ピラティスの特性

・コンセントレーション(集中力)

ピラティスのエクササイズは自分自身の身体と向き合う事に非常に適しています。「心と体は対等であり、どちらかひとつが優位ではない」ピラティスを行うにあたって本当に効果的なエクササイズは、散漫な状態で行うのではなく、集中力と共にあるべきです。
まずは集中できる環境、静かで広さのある場所などでピラティスと向き合ってください。

・ブリージング(呼吸法)

ピラティスのエクササイズで重要な事の一つがこの呼吸法です。私生活での慢性的な悪姿勢では背中や肩が緊張し、肩の持ち上がった浅い呼吸になりがちです。また肺に酸素を取り込む際、肋骨の周りの筋肉の緊張等もあり、悪姿勢が増長されやすくなります。
正しい呼吸を行う事で、コアのインナーマッスルを刺激し、安定させます。正しい呼吸とは、息を吸う時、肩の力が抜け、肋骨は前、後ろ、横に3Dに広がります。息を吐く時、3Dに広がった肋骨を絞りながら腹部のインナーマッスルにスイッチが入りくびれと安定を生み強いしなやかな体幹を作ります。

・コアコネクション(体幹との連動制)

ピラティスではコアを作動させることを「エンゲージ コア」コアが作動した状態を「コア コネクティド」と呼びます。ピラティスを語る上でコアは特に外せない要素です。すべての動きをコア コネクティドの状態で身体を使っていきます。コアを作動させるためには呼吸を切り離すことはできません。ピラティスではすべての動きで呼吸を使い、コアを作動させ、安定性を確保します。

・アイソレーション(分離、隔離)

体の各部位の動きを雑につなげず、別々にそれぞれをしっかり意識して動かす。」という意味です。さらに、これに「インテグレーション」(統合)を加えて発展させると、ピラティスのエクササイズの本質へと近づけます。
しかし、これは、実は非常に難しいです。
身体にはそれぞれの役割があります。私たちは使いやすい部分を日常的に使いやすく、酷使します。腰や肩は特に分かりやすく疲弊しますよね?ピラティスでは身体の役割分担をアイソレーションでつかんでいきます。

・コントロール(調整)

身体の隅々まで意識をめぐらせて、動きをコントロールします。ピラティスはコアを安定させて動きをコントロールすることで関節周辺のインナーマッスルまでコントロールすることができるようになります。動きの質を高め、コントロールできる速度でエクササイズを行います。

・プレシジョン(正確性)

ピラティスは解剖学に基づきつくられたエクササイズです。学問といわれるほど奥が深く、真にピラティスのエクササイズを理解するには、目的に沿って正確に行う事が重要です。正確に行う事で、身体の負担も最小限に行うことが出来、エクササイズの安全性を確保します。筋肉や関節の目的、作用に沿って、正確に行う事で効果的なムーブメントを実現できます。

・インテグレーション(統合)

最後にこれらすべての要素をまとめていくことで、真に健康的で美しいしなやかな身体を得ることが出来ます。

 

このようにピラティスはとても繊細でこれら全てを通し、最後にインテグレーション(統合)を得る事によりご自身の身体への理解を更に深めることのできるエクササイズです。

たった一回のセッションやエクササイズが初めての方には難しく、きついエクササイズと思われがちですが、しっかりと段階をふみ理解を深めていく事により身体は確実に変化してくれます。

女性らしい健康的な身体創りには実に効果的なエクササイズです。